夫婦石
どんな伝承か
大分市丹生の字丹川の山に不思議な石がある。白色の丸石で、誰いうとなく女夫の石と呼ばれている。今は一二間ほど間をおいて向かい合っているが、十六七年ほど前には、広い道を挟んで一方の石から他方の石の半面が見える程度であったという。昔からこの石にさわる者はなく、ただ一本のしめ縄で二つの石はつながれている。毎年この石のある延命寺という所で、形ばかりではあるが祭が行われ、しめ縄が架け替えられる。何百年か昔、ある人が、この石の間が狭まって一緒になればこの近郷は海に変わると予言したと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。