弥三郎婆さん
どんな伝承か
むかし、ある孝行息子が、大しけの晩に年寄りの婆さんに出会った。雨風があまり強いので、その婆さんを背負ってやると、嫁の世話をしてやろうと婆さんがいう。そして、八月十五夜の晩に嫁を連れて来ると約束した。十五夜の晩、大嵐になり、大風が吹き、雷が鳴ったかと思うと、家の前に何かが落ちる。縁に出て見ると、美しい駕籠の中に、高島田を結った嫁さんが乗っていた。この嫁さんをさらって来たのは、やばしの弥三郎婆さんだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第3巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全65話(山形・福島・新潟)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。