長者の爺婆が真綿をかけた綿掛石
どんな伝承か
田沢湖町の長者館の南手、小和瀬川を見おろすあたりに、大福餅を伏せたような形の石森が二つ並んでいる。間隔はおよそ五メートル、周囲は二十メートルほど、高さも五メートルばかりあるという。土地ではこれを綿掛石と呼ぶ。かつてこのあたりに栄えた長者の爺と婆が、真綿を広げて掛けた石なのだと伝えられているためである。朝日長者・夕日長者の栄華を語る一連の伝えのひとつで、屋敷跡や地名とともに、長者の暮らしぶりを今に残す名残とされている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第2巻』所収の「文化叙事伝説」64話(岩手・宮城・秋田)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。