床入りをのぞく屏風のぞき女
どんな伝承か
仙北郡の角館に住む西田清左衛門は、角館小町と呼ばれた娘を嫁に迎えた。婿も美男だというので婚礼は町の評判になった。床入りの夜、布団のまわりには屏風が立てめぐらしてあった。清左衛門が花嫁を抱き寄せようとすると、屏風の陰から髪の長い痩せた女が顔を出してのぞいている。どこから来たのかと問うと、女は自分は屏風のぞき女だと名乗った。翌晩も現れたので、清左衛門は三日目から屏風を立てるのをやめた。それきり女は来なくなる。屏風は蔵にしまわれ、見せてほしいと頼む者には寺へ納めたと答えたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東北怪談の旅(山田野理夫・昭和49年(1974年)頃)
東北怪談の旅(山田野理夫)/飢饉の非業の死と怨念/巫女(イタコ)の口寄せ/座敷童子・河童の怪/東北各地の幽霊伝承