あの世の入口ソビラアフンパル
どんな伝承か
日高の様似町、ソビラ峡の東隣に洞穴が口を開けている。アイヌの人びとはこれをソビラアフンパルと呼び、あの世へ行く入口だと考えていた。そのあたりを通るときは、そばへ寄らないのは言うまでもなく、たとえ目に入っても見ぬふりをして小走りに通り過ぎるのがならわしであったという。北海道には洞穴を死者の国への通路とみる伝えが各地にあり、旭川の突哨山の鐘乳洞にも、迷い込んだ狩人が見知らぬ部落に出たという話が残されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第1巻』所収の「文化叙事伝説」48話(北海道・青森)を収める。各話は伝承地を市町村〜字レベルまで明記し、例話・類話・文献を備える。