毛長の土手の狐の嫁入り
どんな伝承か
七、八〇年も前、語り手が子供の時分のことであった。冬の夜の九時か一〇時ごろ、毛長の土手に提灯が幾つも幾つも並んでいるのが見えた。「今ごろ何だろう」「狐の嫁入りかなあ」と言って皆で騒いだことがあったという。
原典より
毛長の土手に提灯が幾つも幾つも並んでいた。—— 草加市史 民俗編――伝説(草加市(編)・草加市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
草加市史 民俗編――伝説(草加市(編)・草加市史)
『草加市史 民俗編――伝説』は、草加市史民俗編のうち「二 伝説」の章である。地名起源・塚・神々・地蔵・薬師・観音・その他の神仏・旅の僧・動物と妖怪の九節で、柿木や青柳の地名の由来、毛長神社の御神体、疣地蔵や火あぶり地蔵、雨乞いの龍、むじな大尽などを、『新編武蔵風土記稿』や縁起碑、土地の伝えによって記す。第十節「世間話」は狐・むじな・狸・雷獣の聞き書きを集め、話ごとに町名と話者の頭文字・生年を添える。