天狗が背負ってきた鎌倉岳
どんな伝承か
鎌倉岳はかつて天狗の鼻と呼ばれていた。天狗がどこからともなくこの山を背負って運んできたためだといい、いまも縄の跡が残っているとされる。山がへこんでいる部分は、背負うときに縄がかかっていたところなのだという。頂きが三つに分かれているので、それぞれを一番頂上、二番頂上、三番頂上と呼び分けている。船引町の自然伝説では、坂上田村麻呂が天王山を運ぶ途中にこぼした土が鎌倉岳になったとも語られており、この山の成り立ちには二通りの説明が伝わっていることになる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
船引町史 民俗編――昔話と伝説(船引町(編)・船引町史・自治体史(民俗))
『船引町史 民俗編』第十一章所収の昔話と伝説。福島県船引町(現田村市)に伝わる口承を採録する。