幾百本の白旗が敵を退けた松原
どんな伝承か
米沢の西から関根のあたりまで続く松原を、白旗松原と呼んでいる。八幡太郎義家が東征したとき、敵の軍勢が桧原越えに攻め寄せ、舟坂峠から眼下を望むと、松原に白旗が幾百本も立って風にはためいていた。それを見て恐れをなし、兵を退いたのだという。義家はこの縁で白旗八幡をこの地に建てて祀ったと伝える。もっとも、松原の起こりについては別の説もあり、米沢の町割を定めた直江山城守兼続が慶長年間にここへ松を移し植えたのが始まりだともいわれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
米沢市史 民俗編――伝説(米沢市(編)・米沢市史・自治体史(民俗))
『米沢市史 民俗編』第八章口承文芸所収の伝説。山形県米沢市に伝わる鳥獣草木・山川湖沼・地蔵社寺の伝説を採録する。