半殺しの話
どんな伝承か
百姓が蚕を飼っていた頃、どこか遠いところから養蚕教師が来て、人を笑わせる話をしていったという。当時の百姓家にはラジオもなく、諸方を渡り歩く教師はいろいろな話を持っている教養のある人だと思われていた。その教師が、半殺しを食うかと勧めたところ、半殺しとは何の半殺しか分からず、おっかなくてとても食えないと断った。ところが、みなが食べていたのはぼた餅だった。話者は、女親が他家に頼んで小咄をしてもらった折にも、幼い頃こうした笑話を聞かされたことがあると語っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
竜ケ崎市史民俗調査報告書2(長戸・大宮地区)――伝説・怪異(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書・自治体史(民俗))
『竜ケ崎市史民俗調査報告書2(長戸・大宮地区)』所収の伝説・怪異。茨城県龍ケ崎市の長戸・大宮地区に伝わる口承を採録する。