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太刀割り石――牛若丸と弁慶

所在地栃木県栃木市片柳町一丁目(芝塚山)
年代伝承
登場牛若丸、源義経、弁慶、金売吉次、源頼朝、牛若丸を伴った商人、義経に討手を向けた兄
出典栃木市史 民俗編――伝説・民話

どんな伝承か

芝塚山の東の斜面の中ほどに、三つに割れた大岩がある。昔この山には南柳山北蓮寺という寺があったという。岩が割れたいわれには二つの説がある。一つは、金売吉次に連れられて鞍馬から平泉へ向かう牛若丸がこの山に登り、源氏の世を開けるなら岩よ割れよと神仏に願って二太刀浴びせると、岩が三つに割れたという説。もう一つは、兄の頼朝に追われ山伏姿で奥州へ逃れる義経が、夕暮れのこの山で自害しようとしたのを弁慶が押しとどめ、五大明王に祈って岩を斬り割ったという説である。弁慶が踏ん張った足の跡が前の大岩に残っているともいい、二つの説の支持者は互いに譲らなかった。

原典より

弁慶がこの大岩を切ったとき、一足力づよくかけたので、その足あとが、前方の大岩についてしまった。—— 栃木市史 民俗編――伝説・民話(栃木市(編)・栃木市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

栃木市史 民俗編――伝説・民話(栃木市(編)・栃木市史)

『栃木市史 民俗編――伝説・民話』は、市史民俗編の第九章「言語伝承」のうち「伝説・民話」と「木遣り」の二節である。芝塚山の太刀割り石、有馬皇子とこのしろ、源義家や弘法大師にまつわる地名伝説、狐の嫁入りやむじなの怪、あづきっとぎなど、市内に伝わる伝説・民話と昔の子供の思い出を収める。前半の十一話には末尾に原話者(一部は採話者も)の名を記し、節の終わりに鳶の木遣りと田歌の詞章を載せる。

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