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金穴と田村名主の自害

所在地群馬県富岡市妙義町菅原打越(金鶏山)
年代伝承
登場名主 田村
出典妙義町の民俗――伝説・怪異

どんな伝承か

昔、菅原の打越に田村という名主がいた。佐渡から金の鉱石を持ち込み、金鶏山という名のとおりこういう石が出ると言って、小幡の殿様に掘らせてほしいと願い出た。許されて掘り始めると、そのたびに佐渡の鉱石を持ってきては金が出たと偽ったので、巾着はぎりと呼ばれたという。やがて嘘が露見し、名主は自分の家の倉で腹を切って果てた。菅原には下の金穴・上の金穴と呼ばれる穴が二か所あり、深い井戸のように下まで降りられ、底には水がたまっている。その倉も今に残るといい、殿様から金を引き出そうとした企ては失敗に終わったと語られる。

原典より

そのうそがバレて自分の家の倉の中で腹を切って死んだ。—— 妙義町の民俗――伝説・怪異(群馬県民俗調査報告書 第25集・群馬県民俗調査報告書) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

妙義町の民俗――伝説・怪異(群馬県民俗調査報告書 第25集・群馬県民俗調査報告書)

『妙義町の民俗――伝説・怪異』は、群馬県民俗調査報告書第二十五集『妙義町の民俗』のうち、年取りの習俗と口頭伝承を収めたものである。上高田・菅原・大久保・中里などで聞いた、お菊さま・一山和尚・爪引き地蔵、天神様や弘法大師ゆかりの石・井戸・池、大桁山や妙義山の天狗と大蛇の伝説と、屁の名人へっぴり関の話、死の知らせや火の玉、化かされた話などの世間話を収める。口頭伝承は昔話・伝説・世間話と怪異・諺と謎に分かれ、各話の末に聞いた土地の名を添える。

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