昔話「へび女房」その二
どんな伝承か
山小屋の火のそばで杣仕事をしていた杣人のところへ、毎晩「こんばんは」と言ってきれいな娘がやって来た。少しばかり話をしては帰り、次の日にもまた来る。はじめはたまにだったが、だんだん毎晩来るようになった。気味が悪くなった杣人が、娘の座っているところを斧で切りつけると、娘はたちまち蛇になったという。坂部では「へび女房」として、池のほとりで正体を現す嫁の話とあわせて語り伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
坂部民俗誌稿(長野県下伊那郡天竜村)――昔話・伝説(民俗誌稿)
『坂部民俗誌稿(長野県下伊那郡天竜村)』第十二章口頭伝承所収の昔話・伝説。南信州・天竜村坂部に伝わる口承を採録する。