へび女房
どんな伝承か
ある家に、旅の途中だという娘が一夜の宿を借り、身寄りがないと言うのでそのまま嫁になった。娘はよく働き、貧しかった家は何を作っても豊作となり、子も生まれた。ところが嫁は毎晩どこかへ出かける。不審に思った主人がひそかに後をつけると、嫁は池のほとりで大きな蛇になり、かえるを取って食べていた。主人がそのことを告げると、嫁は「どうしてあんな姿を見たのか」と悲しみ、蛇になって池に入ってしまった。とたんに風が吹き雨が降って大荒れになったが、子は普通の子として立派に育ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
坂部民俗誌稿(長野県下伊那郡天竜村)――昔話・伝説(民俗誌稿)
『坂部民俗誌稿(長野県下伊那郡天竜村)』第十二章口頭伝承所収の昔話・伝説。南信州・天竜村坂部に伝わる口承を採録する。