二丁目の獅子と森川の褒美
どんな伝承か
天保年間ごろ、領主であった深川霊雲院の寺侍・森川なにがしが、水稲の検見に二丁目へやって来た。ちょうど六月十五日の例祭に当たり、森川は村の獅子頭を見て、りっぱなものだとお褒めになった。さらに獅子舞を見ると、その舞いぶりが勇壮であったので、今後とも獅子舞と稲作りを一生懸命に行うようにと言い、金一朱を賜ったという。二丁目の獅子にまつわる逸話として、上二丁目に語り伝えられている。
原典より
獅子頭をみて、りっぱなものとおほめ下さった。—— 八潮市史 民俗編――伝説・怪異(八潮市(編)・八潮市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
八潮市史 民俗編――伝説・怪異(八潮市(編)・八潮市史)
『八潮市史 民俗編――伝説・怪異』は、埼玉県の『八潮市史』民俗編から伝説の部分を収めたものである。市内の各地区で聞き取った稲荷火や狐の嫁取り提灯、狢・河童・蛇の話、徳川家康の鷹狩りにちなむ地名や塚の由来、地蔵や人魂、念仏橋の話を、話者の言葉づかいのまま地区名を添えて並べる。概説のあとに自然伝説・歴史伝説・信仰伝説の三つに分け、話の群ごとに『日本民俗事典』や『武蔵の伝説』などを引いた参考を付ける。