次郎吉(熊太郎の子)
どんな伝承か
美馬郡貞光町(現・つるぎ町)大字太田字江ノ脇の岡の上には塚穴と呼ばれる古い穴があり、熊太郎という四十六歳の狸が棲んでいたという。熊太郎には二人の息子があり、弟はコウブチへ養子に出たが、兄の次郎吉は親と同居し今もその塚穴の中に棲んでいると伝わる。狸に扮した話者を介してこの一族について尋ねると、塚穴を発掘した経緯や烏帽子岩での悪戯の思い出などを詳しく語ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
阿波の狸の話(不明(徳島県史蹟名勝天然記念物調査委員と本文中に自署。著者名は本テキストに明記なし)・大正末〜昭和初期(本文に「煙草専売法施行から二十四五年」「大正十年」等の記述あり、収録は昭和初年頃と推定))
徳島県(阿波)に伝わる狸譚を集成した郷土怪異資料。