岩崎弁天の丑の刻参り
どんな伝承か
上新井出身の女性が、嫁入り前に山口の岩崎へ三年半ほど裁縫を習いに通っていたころの話で、結婚したのは大正十一年だという。そのころ、岩崎の弁天様に丑の刻になると幽霊が出ると大騒ぎになった。ところが度胸のある人が真相を確かめてみると、幽霊の正体は近所の娘で、信心から頭にろうそくを立てて、丑の刻参りに通っていたのだと分かったという。
原典より
岩崎の弁天様で、丑の刻に幽霊が出ると大騒ぎになったことがあった。—— 所沢市史 民俗編(所沢市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
所沢市史 民俗編(所沢市史)
『所沢市史 民俗編』は、所沢市の市史の民俗編から、第一二章「口頭伝承」の一部を収めたものである。ヘビや天狗・カッパ・雷獣の話に続けて、世間話の「不思議な話」としてカラス鳴き・人魂・死の予兆・夢・木の祟り・生き霊・幽霊騒ぎ・タクシーの幽霊などを、市内の話者からの聞き書きで記す。話ごとに題を立てて同じ題の話を番号で並べ、話者の性別などを添え、ホラ吹きやオトウカドンの話も続ける。