三つの森に分けたオホーツクの村
どんな伝承か
オホーツクの潮風を背に、ハマナスの実が熟れる砂丘に立つと、南に広がる大地に国有の防風林が緑の帯となって連なり、手前にこんもりとした森が見える。伐られて畑に変わろうとしていた民有林を、「小清水自然と語る会」が全国へ呼びかけ、一人一〇万円の基金を集めて買い取ったのがこの「オホーツクの村」である。開村から一〇年を経て基本構想案がまとまり、村は三つの区域に分けられた。ネーチャーハウスを中心に据える「木の実の森」、人手を加えず天然林に近づける「野性の森」、海風を遮る「風の森」である。風の森の主役はヤチダモやカラマツで、風害や塩害、雪害に耐え、葉を落とし背をかがめながら森を守っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)