尾太岳に植えたブナ七〇〇〇本
どんな伝承か
植樹祭といえば官庁が仕切るものが多いが、中津軽郡西目屋村の尾太岳にブナ七〇〇〇本を植えたこの祭は違った。木工家やデザイナー、会社員らが手づくりで組んだ催しで、一口一〇〇円でブナの里親を募ったところ、全国から一七〇〇人あまりが応じた。当日は参加者がバス一四台に分乗して白神山地の会場に集まり、高さ八〇センチほどの苗木を植えた。育てばすべて国のものになるという。ブナは親木を残して自然の回復を待つのが本来で、森になるまでに百数十年かかる。このままでは失われてしまうと案じ、ブナ基金を集めることにしたのだそうだ。一〇〇年後を思い描いた植樹祭であった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)