住吉神社の枝打ちを頼まれた初老の男
どんな伝承か
由良町の住吉神社は、境内を松や楠の大木が埋めつくしていた。伸びた枝が隣接する小学校の運動場へ張り出し、嵐で折れて子どもの上に落ちはしないかと案じられたが、神木に手を出して祟られてはかなわないと誰も引き受けない。結局、学区内で子育てを終えた初老の男が再三頼まれて枝打ちを引き受けた。語り手がのちに会ったとき、男は病の療養中で、お宮の木を伐って祟られたと語ったという。その表情が忘れられないまま語り手は土地を離れ、やがて男が亡くなったことを人づてに聞いた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)