金色堂の木に浮かぶ四つの顔
どんな伝承か
昭和六〇年五月、小学校の修学旅行で平泉の中尊寺を訪れた一行が、金色堂を背にし、そばに立つ木の脇に並んで記念写真を撮った。焼き上がった写真を見ると、その木のところに人の顔が四つ浮かんでいたという。幹の上のほうに二つが横に並び、中ほどの右にもう一つ、根もとの左にさらに一つ。この話を伝えたのは、当時居合わせた本田勝紀である。岩手県立福岡工業高校の一年生だった一九八九年に語ったものだと注記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考・1990年代初期(平成初期))
松谷みよ子『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』を小話単位で全550話収録。心霊写真など写真の怪と、文明開化期の怪異にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明377話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。