夫婦柊
どんな伝承か
北設楽郡振草村神田に、太さ二尺余りの柊がある。幹は途中から二本に分かれ、一方を男柊、他方を女柊といって夫婦柊と名づけている。昔この地に心よからぬ者が身を隠していたが、二十余年の後に村へ帰るところを途中で捕えられ、そのとき刀を一本落とした。家人はそれを柊の根元に埋め、この刀が正しければ柊は一本となって伸びよ、邪ならば二本となれと言った。果たして柊は二本に分かれたという。
原典より
幹は途中から二本に分れ、一は男柊、他は女柊といつて夫婦柊と名づけてゐる。—— 日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。