神体は出羽の酒田から酒樽に乗って遷座し
どんな伝承か
石川県能登町宇出津の酒垂神社の伝え。この社の神体は、出羽の酒田から酒樽に乗って海を渡り、遷座したもうたという。神が来臨されたのは三月十七日で、その日の午後には今でも必ず海風が起こらないと伝えられる。酒樽で海を渡ってきた神を祀るという社名の由来譚に、来臨の日の海のしずけさという毎年の験が結びついた伝承で、『日本伝説名彙』が「酒垂神社」の条に収めている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。