遠州細尾の人食い山鼬
どんな伝承か
大井の谷の西岸、遠州上川根村千頭のうち、寸股川の上流には細尾という僅か二戸の里があった。遠江風土記伝巻十三に「深山昼暗く人を食う獣ありて住めり。俗にこれを山鼬という。細尾の住民この獣のために食い尽くされて今は人家無し」とある。柳田国男は、これは食われる所を見たような記事であるが、恐らくは井川村の山神の犬と同じものに負わせた冤罪であろうと述べている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。