いぼ地蔵(その七)
どんな伝承か
熊谷市戸出の村はずれに、いぼ地蔵がある。年に一度、近所の人々が共同して団子を作り、燈籠をあげて祀る。昔は大人の背丈ほどある石畳の上に立っていたが、大正十二年の震災で下に落ちてしまった。この地蔵は不思議な力を持ち、イボができたときに「なおしてくれれば団子を作ってあげる」と願うと治るという。今も時折お詣りする人があると、話者矢島晴次氏の語りとして小池幹衛『郷土の伝説』に収められている。
原典より
川口市、桶川市、上福岡市、東松山市、滑川村、熊谷市、行田市、羽生市、越谷市、蓮田市、栗橋町、名栗村など、県内各地に存在する。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説))
韮塚一三郎『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』(歴史伝説の巻)を全608話・伝説(土地別の異伝)単位で収録(<解説>・[参考]・和歌・注は本文に内包)。埼玉県下の歴史伝説(塚・城址・古戦場・武将〈新田義貞・畠山重忠・太田道灌ら〉・史跡・寺社縁起等)を、所在地(市町村・字・社寺)と出典(新編武蔵風土記稿・各市町村史等)を付して体系的に集成した中巻。