後ろ向きで鬼の家を逃れた旅人
どんな伝承か
渡慶次に伝わる話。泊まった客を食ってしまうという鬼の家があった。ある旅人が灯りを見つけ、一夜の宿を借りようとしたが、そこが鬼の家だと知って逃げる算段を考えはじめる。そのとき、かつて易者に言われた「急がばまわれ」の一言を思い出した。旅人は風に揺れる竹にしがみつき、そのまま垣根を越えて外へ出た。さらに足跡を残してはならないと考え、後ろ向きに歩いて逃げたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。