盗人岩
どんな伝承か
長野県北安曇郡松川村の城山の山麓に、高さ二間ほどの穴がある。昔ここに大盗人が住んでいて、里人を苦しめたと伝わる。当時は大木が繁り合い、昼なお暗いような森林であったが、今はすっかり伐り払われている。穴は藪の中に埋もれかけているが雨風が当たらないため、物もらいなどが泊まって岩が黒くすすけている。この岩は盗人が住んでいたことから、誰言うとなく盗人岩と呼ばれるようになった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第7巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第7巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全97話(愛知・岐阜・長野・静岡=中部)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。