田村将軍の九艘泊地名由来
どんな伝承か
下北の脇野沢に九艘泊という浜がある。むかし田村将軍が蝦夷征伐のため十艘の船を率いてここまで来たが、ヤマセがあまりに激しく吹きつけて北海道へ渡ることができなかった。そこで九艘がこの浜に留まり、殿様など身分の高い者を乗せた残りの一艘だけが、貝崎の向こう側へ泊まったという。九艘が泊まった浜であることから、この地を九艘泊と呼ぶようになったと土地の人は語り伝えている。
原典より
○伝承地 青森県下北郡脇野沢村大字脇野沢字九艘泊田村将軍が蝦夷征伐に十艘の船で来て、ヤマセの風であんまり風が吹いだために北海道へ渡れなくて、こごへ九艘とまって、あど一艘は、まあ、殿様とか偉い人達が乗って貝崎の向うの方へ泊…—— 日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第1巻』所収の「文化叙事伝説」48話(北海道・青森)を収める。各話は伝承地を市町村〜字レベルまで明記し、例話・類話・文献を備える。