蓬の草人形が退けた疱瘡神
どんな伝承か
ある年、沙流川筋に海辺のほうから疱瘡神がやって来て、川下の村は全滅した。ところが荷菜、平取、二風谷の三つの村では、蓬で草人形をこしらえて祈ったため、疱瘡神は素通りしていったという。そのため平取の市街から沙流川を隔てて向かいに見える山は、蓬神のいるところとされてきた。この山に酒を捧げるときには、「ポンタユシペの肩の上の重い神、蓬神」と唱えて祈るのだと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第1巻』所収の「文化叙事伝説」48話(北海道・青森)を収める。各話は伝承地を市町村〜字レベルまで明記し、例話・類話・文献を備える。