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なた疵のご開山さま

所在地福井県鯖江市上戸口町(善照寺)
年代伝承
登場了西、伊藤勘右衛門、語り手、伝承者、善照寺住職・鉈を投げつけられた僧、善照寺の檀徒頭
出典鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説

どんな伝承か

鯖江市上戸口町の善照寺に伝わる宝物に、通称「なたきずのご開山さま」と呼ばれる親鸞聖人の絵像がある。寛永十四年四月、住職の了西は、綾地の表装を金らんに改めようと京へ向かう途中、檀徒頭の伊藤勘右衛門の門前に立ち寄って事情を告げた。ところが勘右衛門は、一言の相談もなしにと腹を立て、手にしていた鉈を投げつけた。了西はその場に倒れたが、正気に返ってひたいを探ると、傷も血もない。折しも本堂から、御開山さまが血だらけだという叫びが上がり、絵像から血が流れていた。人々は身代わりになってくださったのだと合掌した。まっかに染まって流れたという川は、今も血の川と呼ばれている。

原典より

善照寺の宝物として残っている、通称「なたきずのご開山さま」は、本願寺十二代准如上人の筆になるものといわれている。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史・自治体史(民俗)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史・自治体史(民俗))

福井県鯖江市の地名にまつわる口承を、自然物(樹木)・岩石・山谷坂・池泉川・家屋敷・神社寺院祠堂・人物事件・霊異妖怪のカテゴリ別に網羅する。樹木では矢留めの一本杉、観音様の大杉、鐘鋳りの松、三峯の大いちょう、てんぐ松、柿の木と膳椀(膳椀貸し)、三度グリなど。

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