頬に包帯を求めた加多志波の神
どんな伝承か
加多志波神社が火事に遭ったとき、神は片方の頬を焼かれ、社の裏手の清水に頬を浸していたという。それを見つけた村人たちが運び出そうとしたが、どうにも重くて動かせない。ところが宮を守る役の人が抱えると、驚くほど軽々と持ち運べた。その晩、守り役の夢に神が現れ、頬をやけどしたから包帯を巻いてくれと告げたので、翌朝そのとおりにしたという。包帯は今は外されているが、やけどの跡は左の頬にそのまま残っている。
原典より
昔、加多志波神社の火事のとき、神様は片ほほを焼かれ、後ろの清水にほほをつけておいでになった。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史・自治体史(民俗))
福井県鯖江市の地名にまつわる口承を、自然物(樹木)・岩石・山谷坂・池泉川・家屋敷・神社寺院祠堂・人物事件・霊異妖怪のカテゴリ別に網羅する。樹木では矢留めの一本杉、観音様の大杉、鐘鋳りの松、三峯の大いちょう、てんぐ松、柿の木と膳椀(膳椀貸し)、三度グリなど。