三歩で三里山へ跳んだ神の馬
どんな伝承か
山のふもとの神社にある者が宿を借り、縁の下で火を使ったために社が焼けたことがあった。祀られていた神は馬で逃れ、わずか三歩で三里山のドッと呼ばれるはげ山まで達したという。跳んだ勢いがあまりに激しかったので、岩には馬の蹄の跡がくっきりと刻まれ、その岩は二つ、今も山に残っている。村人はこの山へ登るとき、足跡の岩へ花を三本ずつ供えることを欠かさない。怠るとだまされると言い伝えられている。
原典より
昔、ひとりの非人が山のふもとにある神社に宿り、縁の下で火をたいたのがもとで、この神社が焼けたことがあった。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史・自治体史(民俗))
福井県鯖江市の地名にまつわる口承を、自然物(樹木)・岩石・山谷坂・池泉川・家屋敷・神社寺院祠堂・人物事件・霊異妖怪のカテゴリ別に網羅する。樹木では矢留めの一本杉、観音様の大杉、鐘鋳りの松、三峯の大いちょう、てんぐ松、柿の木と膳椀(膳椀貸し)、三度グリなど。