湯で馬を洗い湯が止まった白銀村
どんな伝承か
牛を飼わない村ほど例は多くないが、馬を飼わないという村もあるとして挙げられた一条。奈良県白銀村湯川は温泉が出るのでこの地名があったが、村民がその湯で馬を洗って以来、湯の出るのが止まった。それから今もって村民は馬を飼わないという。農作に支障を来す種類の俗信の例として、牛を飼ってはいけないとする村や種蒔の日を規定する類いと並べて紹介され、血縁的なつながりを強める方法として解することもできると論じられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の俗信 2――俗信と迷信(文部省迷信調査協議会・日本の俗信・昭和(1949-52))
文部省迷信調査協議会『日本の俗信2―俗信と迷信』(昭和24-27年)。シリーズ第二巻で、迷信の理論的考察と各論を収める。