傘屋の油
どんな伝承か
福岡県篠栗町の傘屋に丁稚奉公していた元造は、博多へ油を買いに行った帰り、小松原越で道が分からなくなり山中をさまよった。翌朝、近所の人々が小松原越の奥にある溜池のほとりで、油缶を抱きしめ座り込んでいる元造を発見したが、缶の油は一滴も残っていなかった。元造は狐に化かされたのだと噂になり、以来子供たちは夕方には早く帰るよう戒められた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
篠栗町誌 民俗編――伝説・怪異(篠栗町(編)・篠栗町誌・自治体史(民俗))
『篠栗町誌 民俗編』所収の伝説・怪異。福岡県篠栗町(霊場八十八ヶ所で知られる若杉山麓)に伝わる口承を採録する。