徴兵検査に合格し大磯の女郎屋で遊んだ翌日
どんな伝承か
横野で起こった話である。昔は徴兵検査があり、検査は大磯まで行った。合格してもしなくても、検査が済んだら今日は遊んで来いと親が小遣いを余分にくれるのが常識だった。ある男はまことに丈夫で合格し、金をもらって仲間と大磯の化粧坂の女郎屋へ行き、一杯飲んで遊んで帰った。翌日、ちょうど夏で豆作を引き始めたが、遊んだことが頭に浮かんでうれしくてたまらず、一人でにこにこしながらいっしょうけんめい引いていた。気がつくと道具の先は取れてしまっていて、棒だけを引っ張って歩いていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪(秦野市(編)・秦野市史・自治体史(民俗))
『秦野市史 別巻 民俗編』所収の妖怪・伝説(一〇〇話を七分類で収載)。神奈川県秦野市に伝わる口承を採録する。