樅木村の山の神祭日
どんな伝承か
熊本県八代郡樅木村では、山の神の祭日が毎月十六日であるが、なかでも正月・五月・九月の十六日というのが古式らしい。氏神の祭りではない山の神の祭りは、村の氏神とも違って特別な信仰をもつものである。地域的な信仰団体にもそれぞれ個性があるように、山の神にもまた個性がある。こうした祭りは講と呼ばれ、当番が月ごとに講を開いて神祭りをする、信仰の形式としては進んだものである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・平山敏治郎・堀一郎ほか・日本民俗学大系・昭和(民俗学))
『日本民俗学大系 第8巻 信仰と民俗』。原田敏明・池上廣正・平山敏治郎・堀一郎らによる十論考からなる日本民間信仰の総合的研究。原田敏明「総説」は信仰と民俗、宗教の起原(スペンサーらの学説・アニミズム)、村の信仰と都会の宗教、シャマニズムを論じる。池上廣正「霊と神の種類とあらわれ方」は神の種類(名社大社の祭る神・雑神)、神のあらわれ方、霊の種類(人霊・自然霊)・霊威、農と神・田植えの儀礼を扱う。