カッパにシリコダマを抜かれる
どんな伝承か
話者よりずっと年上の女性が花水川へ遊びに出かけ、河童に尻子玉を抜かれて死んで上がってきたという。遺体を見ると尻の穴が抜け出ており、今で言えば脱肛だが、結局のところ水死だったのだろうと話者は語る。この出来事があってから、子供には親に黙って川へ行ってはいけないと言い聞かせたという。
原典より
我々よりもはるかに上の女の人だけんども、花水川に遊びに行って、カッパにシリコダマをぬかれて死んで上がってきたのを見たらば、シリコダマ、お尻の穴が抜かれちゃったわけだ。—— 平塚市史民俗調査報告書5(旭)――口頭伝承(平塚市(編)・平塚市史民俗調査報告書) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
平塚市史民俗調査報告書5(旭)――口頭伝承(平塚市(編)・平塚市史民俗調査報告書)
『平塚市史民俗調査報告書5(旭)――口頭伝承』は、平塚市の旭地区の民俗調査報告書のうち、第八章「口頭伝承」を収めたものである。下山下・万田・公所・山下などで聞いた昔話十五話、狐に化かされた話や狐憑き・ムジナ・神隠し・幽霊・塚のたたりなどの世間話四十一話、曽我伝説の虎御前や社寺のいわれなどの伝説十一話を収める。昔話は『日本昔話集成』『日本昔話名彙』に照らした分類表を掲げ、各話に地区名や話者名を添え、末尾にことわざといいまわしを載せる。