中広川村・高間堤の河童相撲
どんな伝承か
筑前八女郡中広川村の高間堤にさしかかった若い衆が、皿をかぶった小童に呼び止められた。小童は「俺に相撲で勝たねばここを通さない」と言う。村相撲で無敗を誇るこの若い衆は組みついて投げ飛ばしたが、通り抜けようとするとまた次々に新手が現れ、その数はついに十七、八人にもなった。そこで若い衆は河童除けの呪いを思い出し、手に唾をつけて身構えると、小童たちはたちまち逃げ去ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
暮しの中の妖怪たち(岩井宏実・岩井宏実・民俗学・昭和(現代民俗学))
民俗学者・岩井宏実による妖怪事典『暮しの中の妖怪たち』。日本各地の妖怪を暮しの空間(山・海・道・家・屋敷)ごとに、約六十項目にわたり具体例とともに解説する。