出て行った座敷童子と家の没落
どんな伝承か
宮古市西町のアパートを借りていた看護婦は、岩泉の出だった。その父親が、岩泉の実家で座敷童子を見たことがあるという。背丈は七〇センチほど、かすりの着物を着てござを背負った坊主頭の男の子で、ちょうど家から出てゆくところだった。それから間もなく、その家は火事に遭って没落してしまったという。座敷童子は出る家が栄え、いなくなると家が傾くと言い伝えられ、当地ではスマコワラシ、スマッコワラシとも呼ぶ。スマッコとは部屋の奥の隅を指す言葉だという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮古市史 民俗編 上巻――民間宗教者・俗信・妖怪(宮古市(編)・宮古市史・自治体史(民俗))
岩手県宮古市(下閉伊)の信仰と怪異を網羅する。