夜に元気づくオバと布団の下の毛
どんな伝承か
人がある日突然おかしな振る舞いを始めることを、この地ではキツネッキと呼んだ。南沢に、昼のうちはぼんやりしているのに、夜になると元気の出るオバがいた。法印に相談すると、布団の下へ鏡を置けと教えられ、そのとおりにしたが、狐に見つけられてしまった。そこで改めて祈祷をしてもらい、赤飯と玉子、油揚げを四ツ辻へ持って行って狐送りをした。ところがその後、オバの体は次第に弱っていき、とうとう死んでしまった。布団の下には狐の毛が落ちていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
天栄村史 第4巻(民俗編)――憑依と怪異・呪術(天栄村(編)・天栄村史・自治体史(民俗))
『天栄村史 第4巻(民俗編)』第六節ほか所収の憑依と怪異・呪術・神社伝承。福島県天栄村に伝わる信仰と怪異を採録する。