そば畑を水と見た上會根の男
どんな伝承か
上會根の藤助という男が、布川まで用足しに出かけ、先方でしたたかに酒を振る舞われた。帰りはすっかり暗くなり、いつまでも戻らないので家の者が心配して途中まで迎えに出た。すると藤助は、そば畑の真ん中で「おお深けえ、おお深けえ」と繰り返しながら歩き回っていた。白い花の咲くそば畑を、田に水があふれたものと取り違えていたのである。キツネにうまく化かされたのだと語られている。
原典より
上會根 of 藤助(仮名)さんが、布川まで用足しに出かけたが、行先で酒をたんまりとご馳走になり、帰りがすっかり暗くなってしまった。—— 利根町史 第4巻(通史・民俗編)――民話と伝説(利根町(編)・利根町史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
利根町史 第4巻(通史・民俗編)――民話と伝説(利根町(編)・利根町史・自治体史(民俗))
『利根町史 第4巻(通史・民俗編)』第一章所収の民話と伝説。茨城県利根町の文・布川・文間・東文間各地区に伝わる口承を採録する。