台座を削って食べる安産の鷲神社
どんな伝承か
先崎の鷲神社は、いつ創建されたのかがはっきりしない。伝えるところでは、巡検使が先崎へやって来て、巡回の途中この社で休んでいると、一羽の鷲が樹に止まった。それをはなはだ奇なることとして、この鳥は誠に奇である、この社に祀るのがよいと言ったので、以後、鷲宮と称するようになったという。天保十五年に社殿が修復され、その頃から誰言うともなく、台座を削って粥といっしょに食べれば安産すると言われはじめた。この俗信が流行したため、社では鳥を捕ってはならない、台座を削ってはならないという触れが出されたと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史・自治体史(民俗))
『佐倉市史 民俗編』第八章口承文芸所収の伝説・怪異。千葉県佐倉市に伝わる口承を採録する。