能勢の釜蒸し呪術
どんな伝承か
大阪府豊能郡能勢町(現・能勢町)では、毎年二月のウマの日に、麻疹にかからないようにと一歳未満の赤ん坊を母親が抱き、湯のたぎった釜の上で蒸すという呪術が今も行われている。神様の代理者とされるミノを着た老人が、一升徳利と木槌をぶら下げた天秤棒をかつぎ、「大安に!」と唱えながら、蒸される赤ん坊の無病息災を祈るという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・今野圓輔・民俗学・昭和(高度成長期))
民俗学者・今野圓輔が高度成長期の日本に残る迷信を社会派ルポとして告発・分析した一冊。序章では、静岡県掛川市で異性双生児を畜生腹と恥じた母親の母子心中事件、青森県三本木市でキツネ落としと称して女を火あぶりにした殺人事件など、迷信が現代も殺人・心中を生む『黒い習俗』を突きつける。