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豪徳寺駅手前の踏切に立つ三姉妹

所在地東京都世田谷区豪徳寺(豪徳寺駅)
年代現代
登場井上昭彦、小泉幸子、小泉麗子、小田急電鉄運転手・体験者、轢死した姉妹の一人
出典現代民話考 ― 偽汽車

どんな伝承か

小田急電鉄の井上昭彦運転手は、七月はじめのある夜、新宿から多摩川へ向かう急行の運転台にいた。梅ヶ丘を過ぎ、豪徳寺駅へさしかかろうという頃、前方の無人踏切の上に白いブラウスの人影が三つ、ふんわり動いた。叫んでブレーキを引き、電車は踏切を十メートルほど過ぎて急停止したが、車輪の下にも周囲にも誰もいない。車庫で話すと先輩は、また出たか、と言った。二十四年の秋にそこで未婚の姉妹が轢死し、十二年後の春には残る末娘も同じ場所で命を落としていた。井上は数日高熱にうなされた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和〜平成)

松谷みよ子『現代民話考 ― 偽汽車』を小話単位で全525話収録。汽車・船・自動車などの乗り物にまつわる現代の民話・怪談を全国から採集。狐狸が汽車に化ける偽汽車、船幽霊、タクシーに乗る幽霊などを地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明359話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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