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偽名で潜む父の敵を磯浜村で討つ

所在地茨城県東茨城郡大洗町磯浜町
年代文政7年(1824)頃
登場浅田鉄蔵、門次郎兄弟、成滝万助、浅田只助、父の敵・元足軽、斬殺された父
出典疫病と狐憑き-近世庶民の医療事情

どんな伝承か

文政七年の四月二十七日、水戸領の磯浜村で浅田鉄蔵・門次郎の兄弟が父の敵を討った。身分の軽い者の子が本懐を遂げたというので、近ごろ珍しい出来事だと評判になった。ことの起こりは七年前、大久保家の足軽どうしの口論である。成滝万助は酒に酔ったまま夜更けに浅田只助の家へ押し入り、子を抱いて寝ていた只助を子もろとも斬り殺した。万助は酒狂のうえの乱心とされて終身の入牢にとどまり、二年後には牢を破って逃げる。兄弟は敵討ちの許しを得て旅に出、衣服も見苦しくなったころ、偽名で潜んでいた万助を磯浜村で見つけ出した。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

疫病と狐憑き-近世庶民の医療事情(昼田源四郎・昭和中期(推定))

本書は江戸時代の陸奥奥州守山藩領における『御用留帳』を史料とした、近世農村の医療事情と心霊現象の研究である。狐憑きや物付きなどの精神疾患が、祈禱や指籠入れ(座敷牢)によって治療された実例を14件詳述する。天明・天保の飢饉や流行疫病(疱瘡、麻疹、コレラ等)への対応と並行して、乱心者の社会的処遇、責任能力の鑑別問題、欠落(逃亡)との区別が論じられている。

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