隣家のくるみを伐って老人が癒えた
どんな伝承か
昭和四〇年頃のこと。語り手の家の近くに住む年寄りが、ある日訪ねてきてこう言った。近ごろ体の具合が悪いので手相を見てもらったところ、寝間の近くにくるみの木がある、それが原因だと言われた。帰って庭を見たら、その木は自分の家のものではなく、お宅のものだった。何とかしてもらえないか——。そこで語り手はさっそくこの木を伐った。すると年寄りはすっかり元気になり、おかげさまでと礼を言いに来たという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)