竜柱と柱を切りすぎた棟梁
どんな伝承か
むかし、ある棟梁が柱を短く切ってしまった。困っていると、おかみさんが「柱の下に石を入れればよい」と言った。それを殿様が聞いて、よい考えだとほめてくれた。ところが棟梁は、かかあを生かしておくと恥をかかされるといって、おかみさんを殺してしまった。その代わりに、柱に櫛・笄・かんざし・紅・白粉・かもじ・針など、女の使う道具をすべてつけて祝ってやることになったという。そのため今でも竜柱には女の持ち物を飾りつける。竜柱は上棟式の日に乙矢を縛りつけ、表と裏の鬼門にあたるところに建てる。これは厄除けのためだという。竜柱は棟梁が、乙矢はかしらが持ち帰るならわしになっている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
群馬県史 資料編 27(群馬県史・江戸時代~明治時代の記録編纂)