昭和三五年頃
どんな伝承か
埼玉県飯能市高萩で、昭和三五年頃のこと。東京電力に勤める父の転勤で、日本で一番大きいといわれた変電所ができたばかりの高萩へ一家で引っ越した。当時はまだ大変な田舎だったこの土地で、社宅の水洗便所やキッチンといった設備は、地元の人々を大いに驚かせたという。変電所では映画会も開かれ、電気ざぶとんなどいち早く手に入る文化的な暮らしぶりは、いつも土地の人々に文化の香りを感じさせていたと回答者・中島信子氏は振り返っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考・1990年代初期(平成初期))
松谷みよ子『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』を小話単位で全550話収録。心霊写真など写真の怪と、文明開化期の怪異にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明377話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。