藤沼の膳椀
どんな伝承か
猿島郡五霞村大字小妻には、藤沼の膳椀と呼ばれる椀貸伝説が伝わる。この家には上杉輝虎や直江山城守の古文書なども伝えられているという。饗応がある時には村中の隠れ里(かくれざと)から膳椀を借り、事が済めば返すのが習わしであったが、あるとき朱漆塗りの椀十具を借りたまま返さず家に留め置いたため、以後は貸してもらえなくなったと伝わる。近くの猿島郡五霞村幸館には、生月の嫁という名馬を埋めたという塚もあるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 下総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・大正~昭和初期(推定))
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 下総の巻』を全179話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。