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桑を摘む日に破裂した磐梯山

所在地福島県耶麻郡猪苗代町大字山潟
年代明治二十一年(二十年前)五月
登場山潟付近の土地の人、柳田国男、著者
出典定本柳田国男集 第2巻

どんな伝承か

柳田国男は、猪苗代湖の岸では東南の一隅が最もよいと書いている。九月の夕月の晩、山潟の停車場で汽車を降り、疏水の上流の橋を渡って少し行くと山裾の高みに出た。浜の松原の梢の上に湖水が広がり、そこに磐梯山が映っている。土地の人の話では、二十年前の五月の二十何日かにこの山が破裂した日は、変な日だと思いながらも忙しくて皆が桑を摘みに出ていたそうだ。このあたりからは山がいちばんよく見え、それだけに恐ろしかったという。やがて山は背後に遠のき、船津の家々には灯だけが見えた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)

柳田国男編『定本柳田国男集 第2巻』を全331話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。

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