宇治田原の田原藤太秀郷の旧領
どんな伝承か
柳田国男は、共同の祖と仰ぐ田原藤太秀郷の名字の地を訪ねようと、近江の信楽から紅葉の多い山路を越え、城州・宇治田原の静かな谷へ入った。宇治橋には武内宿禰の歌物語、橋姫の信仰、平等院の頼政、通円幸斎の暮らしの跡までが絡み合って伝わっている。秀郷はこの地に一区の美田を子孫のために営んだという。貴生川駅から人力車を雇ったが、車夫は田原の名を知らず、朝宮の道と勘違いするなど、道中は要領を得なかった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第2巻』を全331話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。